リンパシステム

 2月も半分が過ぎました。
 インフルエンザが流行しているようです。
 先日のパオロ先生のセミナーでも講義されましたが、1918年~1919年のインフルエンザ大流行(スペイン風邪)の際には、オステオパシーによる施療が効果的だったようです。
 オステオパシーの施療は、リンパシステムに影響を与えることができます。
 施療により、直接的には体液の流れを刺激したり、流れを妨げるものを除去したりします。間接的には体性機能障害の緩和、それに伴い自律神経システムが正常化したり、バランスが整うことでリンパシステムに作用します。
 リンパシステムは健康を維持するための重要な要素と考えられます。そのため、リンパシステムがストレスを受けると、病気への罹患率を高めると言われています。リンパシステムは阻害されやすく、阻害された場合には病原菌や老廃物の排泄が滞ってしまいます。
 リンパシステムに与える影響が高いテクニックに、靭帯張力バランス(BLT)、靭帯性関節ストレイン(LAS)、軟部組織テクニック、筋筋膜リリース(MFR)、内臓テクニック、アーティキュレーションなどがあります。
 今ではテクニックの分類が細かくなっていますが、以前はテクニックの分類も今ほど細かくなく、インフルエンザ大流行当時は、関節テクニックと軟部組織テクニックを組み合わせて全体を調整して、自然治癒力を働けるようにしていたようです。

 総合徒手療法治療院 ReBalance(リバランス) http://www.rebalance-setagaya.com/