オステオパシーの哲学

1.身体は1つのユニットである。
 人間の身体はバラバラの部分の寄せ集めとして機能するのではなく、1単位として機能しています。
 心臓、肝臓など内臓を始め、筋肉、動脈など全ての身体の構成要素部分は筋膜で繋がっているため、全体の組織に利益を及ぼすように働いている1単位なのです。
 組織のどこかに問題が生じると、筋膜で繋がっている身体のどこかに痛みなどの何らかの症状が生じることがあります。
 そして、肉体のみでなく、精神、霊性この三位一体がバランスがとれた状態であることが健康としています。
 
2.構造と機能は相互に関与する。
 どの身体の部分もその構造に指示された機能があります。
 筋骨格系(構造)に障害があると、神経伝達が阻害されたり、他の部位にストレスがかかって内臓機能や体内循環などが低下し、様々な症状が現れてきます。
 また、反対に内臓の機能が低下し、それが関連する筋膜の緊張から骨格を歪ませたり、運動制限が起こることもあります。
 
3.身体は自己調整能力を持つ。
 身体の中に適当な血液が流れるように、心臓の拍動や血管の収縮を調節するなど、環境に適応するように自己調整能力を持っています。
 
4.身体は自然治癒力を持つ。
 ウイルスや細菌などの異物と戦う白血球や骨折や怪我が治っていくように身体は自然治癒力を持っています。
 その自己治癒力を発揮できるように調整します。
 
5.正常な順応性及び適応性が中断された時、あるいは環境的な変化がセルフメンテナンスをする能力に打ち勝った時、結果として病気が起こる。
 
6.身体の流体(液体)の動き(流れ)は健康維持に不可欠である。
 身体に酸素を運ぶ役割の動脈を始め、不要物を体外へ排出するリンパ、心臓へ戻る静脈などの流れは身体に必要不可欠であり、それらが阻害されると自然治癒力が低下します。
 
7.神経は身体の流体をコントロールするのに重要な役割を果たしている。
 神経組織は血液の流れを支配している主だった要素なので、神経組織の機能不全は体液の流れの妨害を生じ、健康に影響を与えます。
 
8.身体の構成要素は病気の発現であるだけでなく、病気にかかった状態へのメンテナンスに貢献している。
 
 オステオパシーはこのような原則に沿って、身体の可動性や流れ、組織の柔軟性、身体の動きのリズムを整え、健康に導いていく療法です。
 
 徒手療法治療院 ReBalance(リバランス) http://www.rebalance-setagaya.com/